欠けた月の裏

ただただ君が好き

全人類に『髑髏城の七人』Season月(下弦の月)を観てほしい七つの理由

『髑髏城の七人』Season月(下弦の月)を初日から千秋楽まで毎週観てきた。
何なら年末は平日マチソワもして年内最終公演も観てきた。
とにかく最高で愛すべき作品だった。それを語りたい。
髑髏城の七人になぞらえて『髑髏城の七人』Season月(下弦の月)が良い七つの理由を挙げたいと思う。
この記事ではネタバレには触れないため今後ゲキシネWOWOW放映で観る予定の人でも安心してほしい。(※今のところ予定はないです)
公演期間中にこのアツい気持ちを書いておけば良かったととにかく後悔している。


『髑髏城の七人』Season月(下弦の月)、全人類に観てほしい。

 

それでは行ってみよう。

髑髏城で、待っている!(掛け声)

 

※注意※
現在こちらの記事に感化されています。単なる感想・レポです。

note.mu

 

☆最高にロック
座席に着くと流れているのは古き良き洋楽ロック。
そもそも演出家のいのうえひでのりさんがロック好きだそうでその時点で最高。

客電が落ち、流れるのはジューダス・プリースト』の『Heavy Duty/Defenders of the Faith』。
廣瀬智紀さんのブログ(メール)いわく、初新感線のキャストにはいのうえさんからCDの贈呈があるらしい。そのブログ(メール)を見てすぐに音源を購入した。髑髏城ロスに効く曲だ。廣瀬さんが書いているとおり、すぐにでも発車音が鳴って『髑髏城の七人』Season月(下弦の月)が始まりそうな予感がしてくる。天魔王生まれちゃう。元気な男の子です。
ネタバレになるので少しぼかすが、冒頭のシーンからし最高にロック。
天魔王が甲冑と共に燃えさかる安土城天守閣で通称ドクロダンスを踊る。
この曲が【作詞】デーモン閣下なのだから凄い。歌声も閣下だと思いこんでいたが明確なソースにたどり着けずここでは割愛。
クロダンスの曲が本当にとてつもなくディ・モールトベネ。
私の脳内再生より少しご紹介しよう。

\壱!/四王天 \弐!/忉利天 \参!/夜魔天~~~
\四!/兜率天 \五!/化楽天 \Rock!/他化自在天~~~
魔王が棲む~~~なんとかかんとか~~~
(中略)
炎の~中~~~
天魔王が~~~生まれた~~~♪♪♪
天魔王「来いッ! 地を這う奸物どもよ! 髑髏城で……待っている」

……かっこいい!!!!!!かっっっっ……こいい!!!!!!最高にROCK!!!!!!
もうね、毎回このシーンからしてテンションがMAXになるんだけど、凄いのがそのMAXになったテンションがその後一切落ちないままカーテンコールまで向かうところ。
常に最高最強のテンションを保ったまま楽しめる舞台、そうそう無い。
カーテンコールもまたアツいんだけど、ダブルカテコあたりから流れ出すのがこれまたジューダス・プリースト』の『Parental Guidance』。
これも音源買ったんだけど瞳を閉じればあの光景が見えるのでありがたい。私が生まれるより全然前の曲だとついさっき知ったけどここまで魂を揺さぶられる曲に出会わせてくれたいのうえひでのりさんに向かって五体投地したい。

▼髑髏城観た人は試聴してみて!「あああっ」ってなってつい買っちゃうから!▼

Heavy Duty

Heavy Duty

  • provided courtesy of iTunes
Parental Guidance

Parental Guidance

  • provided courtesy of iTunes

 

 

☆血の雨も涙雨も三途の川に捨之介
ここまでカッコいい主人公ってなかなかにいない。
第一声の「いけねぇなぁ ここで逃げちゃぁいけねぇ」の時点でかっこよさの極み。
傘一つで敵を蹴散らすその強さ。
名物100人斬りも去ることながらその「戦いの強さ」だけじゃなく「心の強さ」までが非常に魅力的な主人公である。
その「心の強さ」というのは天魔王とも対比される。
このあたりはこのあと冷静になった私が改めて記事にするので待っていてほしい。
そう、『髑髏城の七人』Season月の登場人物たちは主義主張が一貫していて観ていて気持ちがいい。
誰一人としてブレない。キャラクター作りにおいて外せないポイントだが、なかなかに守られている脚本というのは実は希少だと思う。

 

☆雨も血も川も流れる!「水分」が観られる!
昨今の舞台作品で雨が降ったり川が流れたりといった演出はなかなか観れない。少なくとも私にとっては新鮮だった。
殺陣のある演劇大好き星人なのでそれこそ人を斬ったり斬られたりする作品は沢山観てきたが、斬られた時に血糊がブシュッて出るのがこの『髑髏城の七人』Season月。新鮮だった。*1
廣瀬智紀演じる無界屋蘭兵衛(美の化身)が口から血のような液体を垂れ流し自らの白装束を赤く染める姿を観られるのがこの『髑髏城の七人』Season月。
叶うことならば『髑髏城の七人2011』(通称ワカドクロ)のように「例のシーン」も赤い液体を使ってやってほしかったというのが本音だが、そこはまぁ置いておく。
雨が降り川が流れ、その塩素の匂いすら愛おしく思えるそんな作品がこの『髑髏城の七人』Season月。
よぉーく覚えて、おきやがれっ!

 

☆衣装がいい(ポニーテールがいい)
これは観た人にしか伝わらないのだが、私は二幕冒頭の蘭兵衛が天魔王の間へ通されたところの侍女たちの衣装が好きだ。
南蛮を取り入れているのか、ギャザーの寄せ方が詰まったティアードフリルの白い袖。
口元は赤い布で隠されていて、髪型はポニーテール。ポニーテールフェチにはたまらない。
そんな女性たちが粛々と鎮座している天魔王の間、住みたい。魔王が棲むその間、私が住みたい。
何より良いのは天魔王の「天魔の鎧」。かっこいい!金色のダースベーダーみたいである。
殺陣のアクションにマントさばきが加わることでかっこよさが倍増する。ありがとう、そしてありがとう。
衣装といえば無界屋蘭兵衛だろう。おそらくこの作中で最も衣装変えのあるキャラクターだ。
初登場時の青い着物は上品ながらも男らしさがあってとても良いし、決死の覚悟で髑髏城へ向かう際には白装束。さらに心を奪われたあとでは天魔王とのおそろいファッション。おそろっぴかわいいね。ゴールド×ボルドー、いいね。髪はおろしてたり結ってたりするのだが、蘭のポニーテールはいいぞ。全ポニーテールフェチに見てもらいたいポニーテールだ。
ポニーテールといえば無界屋の女たちの戦闘服も良い。甲冑を女性用にアレンジしたような、ボディラインが映えるシルエットに、なんとホットパンツである。
で、ここで重要なのが髪型がポニーテールだということ。ありがとう、そしてありがとう。
霧丸の衣装もよくよく見るとそうなのだが、デニム生地をさりげなく取り入れてるところに衣装さんの並ならぬセンスの良さを感じる。

 

☆荒武者隊はいいぞ
もしかして『髑髏城の七人』Season月の客層に合わせてくれたのかな?と邪推してしまうほどのこのアイドル感。
「お夕飯の準備に~~~? 入りま~す!」とかもう、何なの!!ふざけんなっ!(自らの手に小槌を振り下ろす)
私は荒武者隊箱推し……と見せかけての青吉推しである。なぜならポニーテールだからだ。というのは冗談(結構本気)だとしても、彼が末っ子ポジションで、他の輩たちが霧丸やらおっとうやらをわっせわっせと運ぶシーンでも他の仲間の武器持ち係をしてたりする。おっとうに最初に声をかけるのもこの青吉だ。そのあたりも冷静になった私が別記事に書くでしょう。
この荒武者隊、あるシーンで捌けるときに歌う曲がだんだん日替わりになっていた。愛おしい。
覚えている範囲で言うと「勇気100%」(初日からしばらくはずっとこれだった)、「恋人はサンタクロース」「ジングルベル」「ガッツだぜ」「君が好きだと叫びたい」「ウルトラソウル」を歌っていた。
そし~て~輝く荒武者隊!\ハイ!!/
今後『髑髏城の七人』Season月(下弦の月)を観るあなたには是非推しを見つけてほしい。見つけたらご報告いただきたい。

 

☆かわいいキャラクターたち
いわゆるメインキャラクターではないところでキャラクターたちがかわいい。
まず、小田切渡京。とあるシーンは笑わずに済んだ日が無かった。(ヒント:遠近法)
「妙な見得を切る」シーンをゼロズレでやられた時には腹筋が死ぬかと思った。
そして、贋鉄斎。とあるセリフでは笑わずに済んだ日が無かった。(ヒント:抜かずの兵庫)
「夏の日の恋」をゼロズレでやられた時には腹筋が死ぬかと思った。*2
生駒ちゃん。かわいいね。生駒ちゃんの日替わりは別記事でまとめるね。潔癖症の生駒ちゃん。
剣布様。うん、わかる。私、この人になら「死にたくない」って泣きながら殺されたい節がある(節がある)。
生駒ちゃんと剣布様はどちらも天魔王ガッツの女であり天魔王に最も近い配下の女なんだけど、それぞれ違うタイプの美人なのがまたいいよね。
私はどちらかというと生駒ちゃん寄りの顔である。誰も聞いてねえよ。
あと渡京と霧丸が逃げるシーンのドンドコドンドコドンドコでエアギターをやったりエア釣りをしたりエアDJをやったかと思えば突然虚無になる髑髏党の兵、あれは誰なんだ。好きです。
虚無になった回に入った時は「なんもやらんのか~い」って死ぬほど笑った。
双月もいいよね。「勉強に、なります……」\ジャララン!/が好き。拍手。
どのキャラクターもどこか憎めなくて、良いっていう話。

 

☆天魔王は萌えキャラ説
鈴木拡樹演じる天魔王。鈴木さんの表情の演技が非常に好きなんですが、それが活かし尽くされたのがこの天魔王。
天魔王は、どうしようもなく悪で、極悪で、最低なのだが、その悪に美学を感じる。くるくる変わる表情にディズニーの悪役感を感じた。ということはヴィランズだね。どうかヴィランズへの仲間入りをしてほしい。
天魔王こそブレないキャラクターである。唯一ブレるシーン、それはあなたの目で確かめてほしい。私はそのシーンがとても好きだ。冷静になった私が後で別記事に(略)
天魔王、編み込みヘアメをしてみたり、結ってみたり、赤メッシュ入れてみたりとその美しい髪へ余念がない。そこが好き。(そこが好き!?)
あと右耳に少し垂らした後れ毛も良い。残念ながら天魔王はポニーテールにはしなかった。
回を重ねるごとにどんどん天魔王が萌えキャラに見えてきてしまい困った。
天魔王、初日から千秋楽でセリフの言い方にかなり変化があった。前の記事にも書いたのだが、抑揚とかアクセントの付け方がだいぶ変わった。初日が戯曲通りだとしたら千秋楽はもはや歌。天魔王(鈴木拡樹)にしか出せない音程の歌。
私が好きなフレーズは思いつく限りだと
「覆うだと」→おお゛うぅだとぉお
「蘭丸」→蘭丸♡
「猿が陣を敷くとすれば\ハァーイ/この石垣山だ」→これ千秋楽直前から追加されたヘーベルハウス天魔王。ちょっと笑いが起きそうになってた(笑うシーンではないのでどっと笑う感じじゃなくて少し笑いが起きる感じが非常に良かった)
「やっと」→やっ…↑と これに限らず「あの」「この」とかのアクセントの付け方が好き。

例えば「どうしようもない」というセリフだとしたら「どう↑~し(息)ようもなぁ↑(息)い」みたいな。

私がユーチューバーだったらモノマネを全世界に公開したかったところである。

髑髏城に毎週通った弊害が一つだけあって、それは日常生活で天魔王に感化されて表情が豊かになったところだ。家で一人でいるとついつい天魔王になり自炊している際などまさに「天魔王's Kitchen」だ。たまねぎ相手に天魔王のノリで話しかけながらお料理しちゃう。
天魔王は自分が嫌だと思う単語については心底嫌そうな顔・声で言う。それがまたいい。先程の例でいうと「ここでたまねぎを切る」(目が沁みるから嫌だ)というセリフがあったとしたら心底嫌そうな顔で「たまねぎ」を発音する。かわいい。
夢見酒を口に含んだ後苦そうな顔するのもかわいい。
とにかく天魔王はかわいいと思う。また別記事でry

 

☆この劇場、360度廻るんですよ!
いや最初に書けよということなんだが、もはやこの『髑髏城の七人YEAR』において客席が360度廻ることなんて一般常識かと。
花・鳥・風あたりまでは「特に廻ることに面白さを感じなかった」という感想が見受けられたので、月もそうなのかなと思ってた。だが違った。
凡庸な感想になってしまうが、客席が廻ることにより臨場感が生まれ世界観に没入することができる。
アトラクション感覚というよりかは新しい舞台作品の一種といったように思えた。客席と舞台が廻ることでの場面転換、非常に好き!
場面転換といえば、常にストーリーが流れている感じがしてとても好きな演出。暗転がない。
スクリーンの映像の使い方も上手いし、たまに文字も出てくるんだけどそれも効果的で、くどくない。
未来が来てる!!と、テンションが上がった。もう、上がりっぱなしだ。
『髑髏城の七人』Season月(下弦の月)、テンション上がりっぱなしの作品だ。断言する。

 

 

全人類は『髑髏城の七人』Season月(下弦の月)を観て!!!!!!

 

 

といったところで【初回限定盤】『髑髏城の七人』Season月(下弦の月)~アツく語る回~を終了したい。


【通常盤】『髑髏城の七人』Season月(下弦の月)~初日から千秋楽まで~は近日開催します。

 

ここまで読んで下さった方、ありがとうございました!*3

 

何かありましたらこちらまで

夜さんのお題箱

 

ちなみに年内に書いた記事はこちらです

yorumushi.hatenablog.com

ちな中のちな、この記事で「!」の数は第六天になぞらえて六個に揃えてあります。

*1:どのシーンでも血糊がブシュッてなるわけではない/必要な場面で凄惨さが引き立つ使われ方をしている

*2:余談:贋鉄斎と刀剣男士(歌仙あたり)のクロスオーバー作品が読みたい

*3:最後になってしまい恐縮ですが前提を書きます。劇団☆新感線はこの『髑髏城の七人』Season月(下弦の月)が初でした。そしたらすっごくハマってしまい、ここまで大好きな作品に出会わせてくださりありがとうございますという気持ちです。上弦の月も観てみたかったのですが色んな都合で見送ってしまいました。どちらにも良さがあるという話を見かけたので惜しまれます。私が観たのは下弦の月のみなので、下弦の月にのみ言及させていただきました。このあといくつか下弦の月については記事を書きたいと思っています。